こんにちは!メディカム編集部です✍️
今回は「What is Media Do?」第2弾!
第1弾では取次とはどういう役割なのか、弊社の「電子書籍流通事業」とは何なのかについて、お伝えしました。
第2弾は、電子書籍流通事業やその他についてもさらに深掘りし、メディアドゥがどんな業務をしているのかご紹介します📣✨
\ 第1弾の記事はこちら! /
Legacyを作る × Legacyを創りに行く
第1弾でも少し触れましたが、メディアドゥでは「Legacyを作る×Legacyを創りに行く」という戦略のもと、電子書籍流通事業を展開しています。
そもそも「Legacyを作る×Legacyを創りに行く」戦略とは何なのか。
「Legacyを作る」戦略では、今ある電子書籍流通の仕組みにおいて、電子書籍市場をさらに拡大していくための施策を実施しています。
既存の仕組みを洗練させ、揺るぎないものにしていくことが重要だと言えます。
一方「Legacyを創りに行く」戦略は、最先端技術を活用しながら新しい価値を創出し、出版市場のさらなる拡大と新市場の開拓に取り組むというもの。
新しい電子書籍の在り方を提案し、出版業界へのより一層の貢献を目指しています。
本記事では、「Legacyを作る」戦略で行っているメディアドゥの取り組みにフォーカスして紹介していきます👀🌱
流通を支える配信システム
電子書籍流通事業において、2019年度の実績では、流通総額は1,200億円、国内流通シェアは35%* を誇ります。
この流通を支えているのは、自社で開発した配信システム!
著作権や著作者・出版社の利益を守りながら収益を適切に還元する「健全なデジタル流通ネットワーク」の構築を実現しています。
※出典:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2020」より弊社計算に基づく
元々配信システムはオンプレミス(自社内に物理的なサーバなどの設備がある状態)でインフラ環境を構築していたのですが、約1年の期間を経てGo言語やAWSなどの最新テクノロジーを最大限活用した新しい配信システムを開発しました!
現在は、メディアドゥが取り次いでいる電子書店のほとんどで、新しいシステムへの移管が完了している状態。
「ひとつでも多くのコンテンツを、ひとりでも多くの人へ」届け、流通シェアを拡大していけるよう、配信システムの追加機能開発フェーズに入っており、更なるパワーアップを目指しているんです💪
メディアドゥでは、この配信システムをエンジニア100名体制で支えています👨💻👩💻
メディアドゥの役割
メディアドゥの役割は、出版社と電子書店の間に立ち、配信システムを用いて電子書籍のデータをただ取り次ぐだけに留まりません💡
電子書籍に関わる様々なステークホルダー(著作者・出版社・電子書店・読者など)のサポーターとして、幅広い業務を担っているんです!
出版社や電子書店との調整
第1弾ではメディアドゥが取引している出版社数は2,200社、電子書店数は150社以上とご紹介しました。
どの電子書店で、どの出版社のどの電子書籍を、どれくらいの期間、いくらで配信するのか。
出版社や電子書店によってコンテンツデータのフォーマットやデータの持ち方なども異なるので、それぞれに応じたデータの検証作業もする必要があります。
そういった様々な調整や契約などをすることも、メディアドゥの役割の一つなんです📚
様々なデータの一元管理
メディアドゥは、出版社と電子書店の間に立つというポジションにあるため、電子書籍の流通に関わる様々なデータが集約されています!
例えば、出版社・価格・著作者・発行日といった書籍情報や電子書籍データ(EPUB)そのもの、電子書店における売上データなどです。
配信システムのダッシュボードからも、それらのデータを見ることが可能です🔎
売上データについては、電子書店ごとに各作品の販売状況を把握し、出版社にも提供することができたり、システム上にデータを集約・一元管理し、出版社や電子書店へ連携したりしています。
一般的に、書籍の売上には印税* が含まれていますが、電子書籍も同じく著作者に対して印税のお支払いが必要です。
現在メディアドゥでは、電子書籍の売上・印税に加え、紙書籍の印税も統合的に管理していけるようなSaaS型クラウドサービスの開発にも取り組んでいます!
※書籍の販売元が、発行部数・販売部数に応じて著作者もしくは著作権者に対して支払う著作権使用料のこと
詳しくは、また別の機会にご紹介いたします📣
販促の管理・推進
メディアドゥでは出版営業・書店営業・運用管理の各担当者が一丸となって、著作者が丹精込めて生み出した書籍をより多くの人にお届けできるように、日々業務に向き合っています😌
例えば、無料や割引といったキャンペーンの管理!
現在弊社で管理しているキャンペーンは年間1万件超に上ります。
その他にも、メディアドゥでは電子書籍サイト「コミなび」も自社運営しています📚
電子書籍を初めて使う人は、何をきっかけに読むのか?どんな作品が人気なのか?
電子書籍を使っている人は、どういったキャンペーンが一番刺さるのか?
電子書籍を読むときにどんな機能があれば便利なのか?
こういった細かいけど気になるようなことを調査し、読者の皆さまとも向き合っているんです!
「コミなび」を通じて、電子書籍の流通を拡げるためのマーケティング活動を行い、業界をさらに盛り上げることを目指しています✨
ここまでご紹介した以外にも様々な業務にあたりながら、流通におけるあらゆるサポートをしています。
電子書籍流通事業はその他にも
電子書籍流通事業では、他にも海外展開や電子図書館といった取り組みも行っています!
海外展開は、日本の電子書籍を世界の電子書店にも配信するというもの。
海外へ配信する上で必要な翻訳などの支援も行っています!
海外の有望作品も“輸入”しており、「ひとつでも多くのコンテンツを、ひとりでも多くの人へ」をグローバルに展開しています!
電子図書館は、インターネットを利用して電子書籍の貸出を行うサービスです。
米国OverDrive社が提供する電子図書館システムとメディアドゥの配信システムにより、国内の公共図書館や大学・学校図書館、企業図書館にも電子図書館サービスを提供することができています。
利用者は無料かつ、いつでもどこでも図書館サービスを利用できます。
また、貸出と返却が手元のデバイスから簡単にできたりと、電子図書館ならではの利便性を実現しています。
外国語コンテンツを多く配信していたり、電子図書館のサイトも多言語対応していたりと、英語教育や多文化の支援にもなるサービスです🌍
出版者支援もメディアドゥで!
電子書籍流通事業はもちろん、メディアドゥではより幅広く出版社(出版者)の皆さまをサポートする役割も担っています!
出版者支援としては主に3つのサービスを展開しています📝
一つ目は、多様化する読者ニーズに応えるプリント・オン・デマンドサービス「PUBRID」。
“書店POD”と“オンデマンド印刷”の双方展開で、完全受注生産ならではの在庫レスでの出版が可能です。
絶版本の復刻やボーンデジタル作品(初めからデジタルデータで作成された作品)の紙本化など、新しい出版のカタチをサポートします!
三つ目は、出版社と書店員・司書・一般読者などを繋ぐプロモーション支援サービス「NetGalley™」。
なんと、NetGalleyに会員登録すると、出版社が掲載する発売前の本のゲラやイチオシ既刊本をデジタルデータで読むことができるんです!登録・利用、全て無料です。
投稿したレビューは出版社に直接届くため、あなたのレビューが本の帯に載ることも?!
今この記事をご覧いただいている皆さんも、書籍のプロモーションに参加してみませんか?
こういった出版者支援も、出版業界全体の貢献において重要な位置付け。
これらもまた別の機会にもっと詳しくご紹介できればと思います🐣♪
今回は、第1弾で簡単に紹介した「電子書籍流通事業」やその他の事業でメディアドゥがどんなことを行っているのかを、もう少し掘り下げて記事にしてみました!
「ひとつでも多くのコンテンツを、ひとりでも多くの人へ」というVisionのもと、単純な取次以外にも流通拡大のために様々な業務をしていること、私たちがどんな業務をしているのかなど、少しでも伝わっていれば嬉しいです✨